樹木との名称ですが大きな樹木があることは少なく、芝生を敷き詰めたスペースに区画を分けて納骨することがほとんどです。墓石が不要ですので、費用を抑えることができます。また、一般的には承継者が不要であることが多いのも特徴のひとつです。
樹木葬は散骨などとは異なり埋蔵にあたるため「墓地、埋葬等に関する法律」が適用され墓地以外の区域で行うことはできません。
ご遺骨を樹木葬の墓地へ移すには、現在埋蔵・埋葬されている自治体の改葬許可が必要になります。
お寺側から見れば墓じまいとなります。お世話になった菩提寺へ事情を説明し理解を得ておきましょう。万一、トラブルになれば時間的にも精神的にも苦痛となりますのでとても重要かと思います。
樹木葬を含めお墓やご遺骨の権利を持った人を民法では「祭祀承継者」と言いい、その承継者が決めることができます。しかし、樹木葬をした後になってトラブルになってしまうようなことを避けるため、ご家族やご親族には必ず相談しておくことをお勧めします。
樹木は季節や気候により影響を受けます。さらに、歳月の経過による景観の変化があることも理解しておいてください。